学校施設の給排水設備の更新とは?老朽化のサインと進め方を解説

学校施設の給排水設備の更新とは?老朽化のサインと進め方を専門会社が解説

学校施設における給排水設備は、人間に例えるなら「消化器官」にあたる重要なインフラです。

配管の多くは壁の中や床下に隠れているため、普段はその劣化に気づくことができません。しかし、「水が濁る」「トイレが頻繁に詰まる」といった症状が現れた頃には、すでに設備全体が限界を迎えています。万が一、大規模な漏水や断水が発生すれば、給食の提供やトイレの使用ができなくなり、最悪の場合は「休校」の措置をとらざるを得ない事態に直面します。

本記事では、見えないからこそ恐ろしい給排水設備の老朽化サインと、コストを抑えつつ効率的に更新する進め方を、教育施設専門の光建舎が解説します。

1. 放置厳禁!見逃してはいけない老朽化のサイン

鋼管(鉄管)が多く使われていた一昔前の学校施設では、築20年を超えると配管内部の腐食が急激に進行します。以下のサインは、配管の寿命を知らせる危険信号です。

危険度老朽化のサイン内部で起きていることと発生リスク

(健康被害)
赤水・濁り水・異臭給水管の内部が激しく錆びている状態です。児童生徒の飲料水としての安全性が損なわれ、健康被害に直結します。

(二次被害)
漏水(天井のシミ・壁の濡れ)配管の継手や腐食した穴から水が漏れ出しています。階下への水漏れによるPC・教材の水没や、コンクリートの腐食といった甚大な二次被害を招きます。

(衛生悪化)
頻繁な排水の詰まり・悪臭排水管内に長年の尿石や油脂、錆コブが堆積し、管が細くなっています。汚水の逆流や悪臭が発生し、不衛生な環境になります。

(機能低下)
水圧の低下(水が細い)給水ポンプの劣化、または配管内の錆コブによって水の通り道が塞がれています。同時に複数の手洗い場やトイレを使うと水が出なくなるといった支障が出ます。

2. 状況に応じた「2つの工法」と最新トレンド

給排水設備の改修には、大きく分けて「更新」と「更生」の2つのアプローチがあります。光建舎では、現況をファイバースコープ等で診断し、予算と建物の寿命に合わせた最適な工法をご提案します。

① 配管更新工法

既存の古い配管をすべて撤去し、錆びない材質の新しい配管に交換する、最も確実な根本治療です。

  • メリット: 以降数十年にわたり、漏水や赤水のリスクがほぼ無くなります。
  • デメリット: 壁や床を壊して配管を取り出すため、大がかりな解体・復旧工事と費用がかかります。

② 配管更生工法

壁や床を壊さず、既存の配管の内部を特殊な機械で研磨・洗浄し、エポキシ樹脂などでコーティングして錆や漏水を防ぐ工法です。

  • メリット: 建物を壊さないため、産廃が少なく、工期短縮と大幅なコストダウンが図れます。
  • デメリット: 配管の腐食が激しすぎる場合や、すでに穴が開いている場合は施工できません。

【プロの視点】衛生的な「直結給水方式」への移行

学校には巨大な「受水槽」があることが一般的でしたが、清掃・水質検査の維持管理に多大なコストがかかり、衛生面のリスクもありました。近年は、給水管の更新と同時に、受水槽を撤去して水道本管から直接綺麗な水を各階へ送る「直結増圧給水方式」への切り替えが学校改修のトレンドとなっています。衛生面の向上に加え、受水槽の跡地を有効活用できる大きなメリットがあります。

3. コストを抑えるカギは「他工事とのセット計画」

給排水設備の更新を単独で行うと、「壁や床を壊して、配管を直して、また元通りに綺麗に直す」という二度手間が発生し、建築費用が膨れ上がります。

これを避けるため、「トイレの洋式化・乾式化改修」や「内装・床材の全面リフォーム」のタイミングとピッタリ合わせて配管更新を計画することが、最も賢い進め方です。これにより、解体・復旧の手間(コスト)を共有でき、ライフサイクルコストを劇的に抑えることができます。

また、工事中は必然的に「断水」を伴うため、児童生徒への影響をゼロにするには、夏休みなどの長期休業期間に工期を集中させる綿密な工程管理が不可欠です。

4. 教育施設の設計・改修は「株式会社光建舎」にご相談ください

株式会社光建舎は、教育施設の設計・改修を専門とするプロフェッショナル集団です。

当社は単なる「配管の交換」ではなく、トイレ改修や内装リフォームといった「建築空間の改善」と連動させた、無駄のないトータル設計を得意としています。

【光建舎の強み】

  • 建築・設備を横断した、コスト効率の高い改修計画の立案
  • 給水方式の変更(直結化)など、維持管理を楽にするご提案
  • 全国対応可能(現地調査とオンライン協議の併用)

「トイレを綺麗にしたいが、配管も限界かもしれない」「受水槽の維持管理費に悩んでいる」など、構想段階からのご相談も承ります。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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参考・出典

  • 文部科学省「学校施設の老朽化対策・長寿命化」関連資料

※数値・制度・法令は公表時点のものです。最新情報は各所管の公表資料をご確認ください。